MDMAと抗うつ薬の一部も、セロトニンに作用という点で共通
だが、同部では「このように反応する物質はごまんとある。簡易鑑定には限界がある」とも強調する。さらに、「誤認逮捕された男性に対してはお気の毒に思う」としながらも、
「今回の件では、財布の中に98錠も錠剤を持っているという非常に特異な状況なので、(簡易判定の結果を踏まえて逮捕するという)判断はやむを得なかったのではないか」
と、同情的な見解だった。MDMAと抗うつ薬の一部も、セロトニンに関係する作用があるという点では共通しており、米国では胃腸薬感覚で安易に抗うつ薬を服用し「ハッピードラッグ」なとど呼ばれることもあったが、これらの類似性については
「抗うつ薬と言っても詳細がわからないのでコメントを差し控えたい」
とした。
誤認された抗うつ薬の銘柄などを確認するため、警視庁広報課にも話を聞いたが、記者クラブ加盟社向けに発表したとみられる発表文を読み上げ「これ以外はコメントできない」との対応だった。