「相手によって『切り方』を使い分けたほうがいい」
「マイミク切り」をした後に嫌な思いをした人もいる。価値観の違う人の日記を読むことが苦痛になり、「mixi」から送られてくる「新着日記」にその人の名前を見つけることさえ鳥肌が立つようになった。そして相手に無断で「マイミク切り」をしたら、
「何か理由があるなら一言言ってくれたらよくない?」
と言って来た。それだけではない、相手は新しいブログを開設し、そこで、
「私のことをわけのわからん人扱いし、もう関わりたくない、と断言していたようで」
と、反撃をくらった。
「mixi」はもともと、身内で仲良くグチったり、ナイショ話をする役割の場所だった。それがユーザーが1000万人を超え、20代、30代では会員になっていないのが珍しい状態になった。閉じられた空間という意識が希薄になり、相手の素性もわからず「マイミク」を増やした結果、「mixi」が居づらい場所になった人もいる。
「マイミク」に気を使い、ホンネを日記で書けなくなり、欲求不満解消に別のブログを新設する人も出ている。
「さすが!と言わせるmixi徹底攻略」「660万人のためのミクシィ活用本こんな使い方があったんだ!」などの著書がある作家の高橋暁子さんはJ-CASTニュースに対し、あまりにも相性が悪い場合は切ってかまわないが、
「相手によって『切り方』を使い分けたほうがいい」
とアドバイスする。切った後も顔を合わせる可能性がある場合などは、切る理由を記したメッセージを送る。もしくは切った後にトラブルが予想される場合は、あえて切らずにいることも必要だという。そして「マイミク切り」に悩まないためには、相手からのマイミク申請を断る勇気を持つべき、とし、
「簡単に申請を受けないこと。相手がどんな人かを熟慮することが大切だ」
としている。