浜岡原発事故で200万人死亡!  どこまで本当なのか

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「確定的なことはだれも言えない」

   国は本当に「死者」想定をまとめていないのだろうか。ちなみに、地震に限れば、内閣府が主な発生場所や時間などに応じて、死者の数のシミュレーションも公開している。J-CASTニュースが、経済産業省の原子力安全・保安院に取材すると、原子力防災課は「原発事故に関連した被ばく・死者数の被害シミュレーションはない」と答えた。理由は「国民に不安を与えたくないから」なのか、と質問すると「違う」と即答した。担当者によると、放射能がある程度もれるという事態も、防災対策としては想定している。もれる可能性を早く察知し、いかに被害者が出ないよう避難を的確に誘導するか、の準備を自治体と協力しながら進めている。被害者を出さない前提で「最善を尽くすために改善を重ねている段階」だそうだ。

   結局「200万人死亡説」はどう受け止めればいいのだろうか。「200万人説」が紹介された7月17日の「スーパーモーニング」に出演していた宮崎美子さんは、「大丈夫という専門家もいるし、どっちをどう信じて生きていけば・・・」と不安をもらしていた。

   旧ソ連のチェルノブイリ原発事故など原発取材経験が長い、ある科学ジャーナリストは「被ばくした人の死亡率について、小出さんはかなり高い学説を使っているようだ」と分析した。様々な学説があり、死者数という点では「だれも確定的なことは言えない」のだそうだ。

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