1,500万のレクサス 「まあ買っとくか」と購入
トヨタの高級車ブランド「レクサス」も国内で05年に大きな話題になり、以降も好調を続けている。一流シェフを派遣したりプライベート・ジェット機のチャーター仲介などを手がけたりする「クラブ・コンシェルジュ」(東京)は、03年から「金融資産3億円以上の方を中心」とする会員制サービスを手がける。広報担当者によると、現在の会員は5,500人強。こんなエピソードもあるそうだ。06年秋の設立3周年記念パーティーを六本木ヒルズで開いた際、イベントの一環で1,500万円前後のレクサスの予約販売の希望受付を始めたところ、用意していた4台があっさり「売れてしまった」という。車目当てで来た訳ではないのに「まあ買っとくか」、とポンと金を出す人がいるという訳だ。「(資産を)ただ持っている人ではなく、持っていて使う人」の市場規模は益々広がるとみている。今後、会員数を2~3万人に増やすことを目指している。
「金融資産100万ドル以上」とまではいかないにせよ、今後は団塊世代への退職金や遺産相続が見込まれる人も少なくないとみられ、余裕がある「富裕層」を対象としたビジネス展開には拍車がかかりそうだ。