オリンピック目前の北京 水も肉まんも偽物だらけ?

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背景には、急激な豚肉価格の値上がりがある

   このような「水増し」の背景には、急激な豚肉価格の値上がりがあるとされている。確かに、中国商務部の調べでは、07年5月時点での全国36都市での豚肉平均卸売り価格は100gあたり1.45元(22.5円)で、前月比8.6%、前年同月比43.1%の値上がりとなっている。

   トラブルが起こっているのは、食べ物だけではない。飲み物もだ。水道水を飲むことができない北京市では、給水器に大型ボトルを取り付けて利用するのが一般的だが、このうち半分が「ニセモノ」だというのだ。7月上旬に中国各紙が相次いで報じたもので、それによると、北京での飲料水大手4社は毎年1億本の大型ボトルを販売しているが、何故か同市では、この4社のブランドが入ったボトルが2億本も流通しているというのだ。

   報道に出てくる関係者によると「半分の1億は、水道水を入れてラベルを偽造したものだ」と断じている。この「半分はニセ物」疑惑、今のところ業界団体は否定しているが、仮に本当だとすれば、北京市民の半分が、本来ならば飲めない水道水を飲まされていたことになり、健康被害を引き起こす可能性がありそうだ。

   北京オリンピックを控え、政府はこの「現状」にどう対応するのだろうか。
   7月3日の段階では、外務省の報道官が記者会見で

「(中国製品の品質が悪いというイメージの)大きな要因は、メディアの過剰報道でパニックを引き起こしたから」

と述べるなど強気だった。

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