森元首相「オンナは視野が狭い」 「失言」にブーイング

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   森喜朗元首相が、新幹線新駅の建設凍結を掲げている滋賀県の嘉田由紀子知事について「ああ女の人だなあ。やっぱり視野が狭いなあ」と発言した。「失言」ともいえる中身を受けネット上では、「男か女かは関係ない」「小池(防衛)大臣が就任したばかりなのに」「滋賀県の有権者を冒涜している」といった批判が出ている。嘉田知事を応援している社民党滋賀県連合も激怒している。

嘉田知事は「問題の本質は、民主主義や地方自治の在り方にある」

ブログによると、森元首相発言については「コメントできない」そうだ
ブログによると、森元首相発言については「コメントできない」そうだ

   京都新聞07年7月11日付けによると、森元首相は07年7月9日に富山市内で行った講演で新幹線の新駅建設問題にふれ、滋賀県の嘉田知事について、「『駅をつくるのはもったいない』と言って当選した知事がいる」と指摘。「ああ女の人だなあ。やっぱり視野が狭いなあ」と発言した。

   問題になっているのは、北陸新幹線を関西圏へ延ばす際に滋賀県栗東市に新駅を作る計画。利用客が少なく経済効果が期待できず、さらに、自治体が負担する工事費が重いとして、嘉田知事が新駅凍結を公約し、06年7月の知事選に当選した。森元首相はそれがおもしろくないらしく、富山の講演で

「(新駅がないと)滋賀県が恩恵に浴するのは米原しかなくなる。そこまで考えて施策はやらないといけない」

と批判した。
   一方、嘉田知事のブログ「かだ便り」(07年7月10日付け)によると、同日朝の定例記者会見で記者から森発言について質問された。

「発言の文脈がわからないので、(女性蔑視かどうか)コメントできない。新駅問題の本質は、動き出した公共事業を有権者の1票に込めた思いが止めたという、民主主義や地方自治の在り方にある、と述べさせていただきました」

と書き、「男だ、女だ」とは無縁の話であり、あくまで凍結は有権者が決めたものと説明している。

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