「クレーマーの住所情報を共有する」という触れ込みのサイトがオープンした。これだけ聞くと、「監視社会」といった、穏やかでないイメージを抱く人も多いかもしれない。どんなサイトなのか。
このサイトは、「みんクレ」という名前で、コンテンツ制作などを行う「バランステクノロジー」が2007年7月3日にスタートした。
投稿数に応じて、どの地域に多いかを判断
クレーマー情報サイト「みんクレ」。住所からクレーマー情報を検索する
同社の広報資料では、サービスの概要を
「ユーザーは誰でも悪質なクレーマーの位置情報を把握することが出来、その投稿数に応じて、どの地域にクレーマーがいるかを判断することが出来ます」
とうたっている。これだけみると、クレーマーを追跡するかのような、穏やかではない印象を受ける。
操作方法は至って簡単で、トップページから住所を検索すると、その地域の地図ともに
「この地点から半径50m以内にクレーマーがいると○○人から情報が寄せられています」
と、「この地域にクレーマーがいる」という情報が寄せられた件数が表示される仕組みだ。クレーマー情報が登録されていなければ、「現時点では、安全地域です」と表示される。
逆に、情報を登録するためには、検索結果が表示された画面の「この住所をクレーマーとして登録する」というボタンを押すだけで良い。具体的なクレーマーの住所氏名やクレームの内容は扱わず、位置情報のみを扱う仕組みだ。
同社の広報担当者によると、この「クレーマー」とは、いわゆる「迷惑おばさん」「騒音おばさん」といった、理不尽なクレームをつけてくる人々を念頭に置いているといい、
「理不尽なクレーマーからの精神的なストレスを減らせれば、と思って開発しました。クレーマーを特定するのが目的という訳ではありません。新しいサービスを始めたい、ということが第一だったので、収益モデルは未定です」
と話している。