「著者に対しては、つねに敬意を払ってきました」
また、「Yahoo!知恵袋」や「OKwave」といったQ&Aサイトでも、新風舎のビジネスやコンテストについて疑問を呈する質問が少なくない。さらに、広告を掲載している大手新聞が同社の肯定的な記事しか書かないとして、新聞社への批判の書き込みまでも散見される。
尾崎さんは「1~2万冊が新風舎から出版されたが、このなかの多くが『潜在的な被害者』として、悔しい思いをされているのではないか」と推測する。
新風舎は今回の訴訟について、J-CASTニュースの取材に対して書面で次のように回答している。
「小社への提訴に関する報道がなされましたが、現時点では訴状が届いておりませんので、コメントすることができません。小社は『表現する人の出版社』として、大事なのは著者とのコミュニケーションだと考えてきました。長期にわたる協力関係を通して、本を読者に広めていくことを命題としていますので、これを機に、著者との良好な関係が絶たれてしまうとすれば大変悲しく残念に思います。これまで掲げてきました『表現者第一主義』を基本とするのはもちろんのこと、著者とのコミュニケーションをさらに深め、『本を売り続ける』より一層の努力をしていきたいと思います。著者に対しては、つねに敬意を払ってきましたし、そのことはこれからも変わりありません」