九州の人を敵に回すような発言
関係者によれば、この面会の場でも久間氏は「『しょうがない』というのは口をついてでちゃうんだよな」と弁明したという。
長崎市平和推進室はJ-CASTニュースの取材に対し、
「九州で多用されるということはないと思う。東京だって言うでしょ?(「しょうがない」発言は)ご本人の問題で、九州弁云々かんぬんという問題ではない。『不適切』な発言で弁解の余地はない。久間さんは現状追認の考え方の持ち主で、それ(『しょうがない』)で納得させよう、ということだったのでは」
と答える。
もちろん、「しょうがない」は長崎ばかりではなく、「広辞苑」などの辞書にも記載されている全国で使用されている言葉。方言を研究する九州の大学教授も「九州弁とは言いがたい」と首をかしげ、07年7月4日付け朝日新聞では、「九州で『しょうがない』が多用されるとは聞いたことがない。個人的な口癖かもしれないが、方言が理由にはなりえない」との島根大・田籠博教授のコメントを紹介している。
また、長崎市の被爆者団体の関係者は次のようにも語る。
「九州の人だからといってとりわけそんな言い方をするはずがない。自分の都合で言い訳をしているに過ぎないのでは。九州の人を敵に回すような発言でもある」