性風俗労働者の健康問題に取り組む市民団体が抗議文
一方、薄井市議の応援サイトは、「職業差別を許しません」と表題を掲げ、薄井市議への辞職勧告要求の取り下げを求めている。性風俗産業労働者の健康問題などに取り組む市民団体「SWASH」関係者らが呼びかけ、抗議文を掲載して賛同者を募った。7月2日現在で5団体、231人の賛同人が集まったとしている。紹介されている賛同人の職業欄には、大学教員や弁護士、風俗ライター、ストリッパー、ソープ嬢、SM女王、心療内科医師などが並んでいる。
抗議文は「『風俗』を理由に差別されるのはおかしいと考えています」「それゆえ(略)薄井政美議員が、過去の職歴・元マンゾクニュース記者を理由に、差別や誹謗中傷を受けていることに強く抗議し、すぐに差別を止めるよう要求します」「(朝木市議らの)一連のこうした言動は、風俗や風俗に関わる仕事をしている人々を貶めるものです」と反発している。
また、薄井市議が登場するサイトの動画については「知りたいと思う視聴者が自主的、主体的にアクセスして得られる情報なので、それを知りたくないと思う公衆に向けたものではありません(略)」と擁護している。
薄井市議は自身の6月末のブログでこの問題に触れ「現時点ではコメントを控えたいと考えております」としている。議会への請願とは別に5月末に朝木市議から同じ内容に関して「人権侵害等申出書」が提出されており、東村山市の苦情等処理委員によるヒアリングが近々あるためとしている。薄井市議はJ-CASTニュースの取材に対して「ヒアリングが近いため発言は控えたい。いずれ反論を含めて何だかの対応はするつもりだ」と話した。
朝木市議には留守番電話で取材を申し込んだが、07年7月3日20時現在回答はない。矢野市議には7月3日に何度か電話をかけたがいずれも不在だった。
薄井市議への請願については7月9日、市議会政策総務委員会で審議される予定だ。ちなみにマンゾクTVのサイトでは、7月3日現在、07年3月30日版の「さよなら薄井キャスター」の動画でネクタイにスーツ、眼鏡姿の薄井市議の「キャスター時代」の姿を見ることができる。