「余ってる方も、ほしい方も、参加OK」
しかし、この事件後も「リタリン」についてのコミュニティがミクシィには多数存在しており、なかには「余ってる方も、ほしい方も、参加OK」「リタリンが本当に必要な人にのみ参加権利があります」などと紹介された、まるで薬物売買を促したり、実際に売買・譲渡の交渉が行われていそうなコミュニティまである。「リタリン」は、中枢神経興奮剤として医師から処方されたときのみに入手できる。ただし、服用することで爽快感や多幸感が得られる場合があるとされ、こうしたコミュニティを通じて情報交換、さらには違法な売買や譲渡の交渉にまでも発展した模様だ。
さらには、覚せい剤をはじめとした薬物依存者のコミュニティなどもある。この事件とは別に、ミクシィ内で違法薬物の譲渡・売買が頻繁に行われている可能性もありそうだ。
これらのコミュニティが「放置」されていることについて、J-CASTニュースがミクシィに取材を申し込んだところ、次のような回答がメールで返ってきた。
「mixiの利用規約にて、『法令に違反する行為、および違法な行為を勧誘または助長する行為。』『詐欺、規制薬物の濫用、児童売買春、預貯金口座及び携帯電話の違法な売買等の犯罪に結びつく、又は結びつく恐れの高い行為。』『自殺、自傷行為、薬物乱用等を美化・誘発・助長する恐れのある言葉、その他の表現の掲載。』を禁止させていただいております」
さらに対策については、
「また、削除や警告等に関するフローも社内で厳格に運用されており、365日24時間のサポート体制にて、利用規約に則り適切に対応させて頂いております。」
としている。しかし、「リタリン」などの売買・譲渡に関係している可能性があると思われるコミュニティが多数存在していることについての質問に、ミクシィ側は一切回答しなかった。もっとも、「利用規約に則り適切に対応」しているのなら、こうした事件、コミュニティは存在しないはずなのだが・・・