杉田が夫を罵倒、これが離婚の原因
「週刊ポスト」の杉田さんの「手記」によれば、レストランやホテルの一室で「彼は私を罵倒し始めた」「彼は私に向かって殴りかかってきた。感情のやり場がないかのように暴れだした」などといった出来事が記されており、元夫の性格的な問題から杉田さんが離婚を余儀なくされたかのような内容が綴られていた。
一方、判決文には「レストランで杉田かおると口論になり、かおるが原告(元夫)を罵倒するような言動をしたことによって、結婚は破綻の方向へ向かって行った」といった「実情」が書かれている。つまり、判決からすると、杉田さんと元夫が離婚へ至ったのは、「週刊ポスト」で言われているような元夫の「罵倒」や「暴力」ではなく、むしろ杉田さんの「罵倒」が原因だとされているのである。つまり、この「手記」は離婚の原因を元夫になすりつけた「トンチンカン」でひどい中身だった、ということになりそうだ。
これに対し、小学館広報室は、「当方の主張がまったく認められず、残念だ。判決文を仔細に検討した上で、今後の対応を決めたい」との公式コメントを述べるだけで、これ以上のことはコメントできないとしている。
一方、杉田さんの元夫の代理人はJ-CASTニュースに対し、
「私人のプライバシーを重視した判決で、情報が氾濫する時代での『書きっぱなし』『言いっぱなし』に警鐘を鳴らすという点で意義がある」
と述べている。