テレビ朝日系報道番組「報道ステーション」2007年6月19日放送では、東京渋谷の温泉施設爆発事故に多くの時間を割いた。古館伊知郎キャスターが爆発現場に出かけレポートする力の入れようだったが、番組中に爆発現場を示した地図の表記が「爆破現場」になっていた。最近の「報ステ」、こうしたケアレスミスがなぜか多い。
爆発が「爆破現場」、共産党が「社民党」
最近の「報ステ」は特にミスが多い
最近の「報ステ」は特にミスが多い。古館キャスターは07年6月15日の放送で
「このところ数字の間違いが多いですね。これじゃぁ、もう、本当に、信憑性の問題っていうのが問われてきますね。申し訳ありません!頑張って直していきます!」
と頭を下げたばかりだった。この日の放送では、有害物質が含まれているとされる中国製の「練り歯磨き」を使用する、日本のホテルや旅館が100箇所あると表示。実際は1,000箇所だったのだ。
そんな舌の根も乾かぬ07年6月19日の放送で、今度は2度のミスをした。一つは温泉施設爆発の報道で、爆発した場所を示すために使った地図に「爆破現場」と表記した。さらに、教育関連3法案、イラク特措法改正を自民党が強行採決した報道では、共産党の市田忠義書記局長の「問答無用内閣」という抗議のコメントを紹介したが、党の名前が「社民党」になっていた。この日は古館キャスターが渋谷の事故現場に出かけていたため、ミスが見つかるたびに、河野明子アナウンサーが、「たいへん申し訳ありませんでした」と頭を下げた。
この日の放送は「2ちゃんねる」でも話題になっていて、いつもなら番組と古館キャスターに対するバッシングが多いのだが、それ以上に「毎日毎日が謝罪の連続だな報ステ」「毎日ミスしてるだろ。テレ朝もぶったるんでるな」など、呆れてしまった、といったカキコミが多い。
生番組ですから、速やかに訂正することを徹底したい
あるブロガーは、「爆破現場」で、最初はテロかと勘違いしたとし、
「すぐにお詫びと訂正が入ったが、爆破と爆発のニュアンスが決定的に違うという、これぐらいの差のわからない人がテロップとか作ってるのだろうかと思うと、いっそ僕にやらせてもらいたいと思うものだ」
などと書いている。
テレビ朝日広報は、「報ステ」でミスが続いていることについて、J-CASTニュースの取材に対し、
「表記の間違いなどの単純ミスはあってはいけない事ですが、生番組ですから、速やかに訂正することを徹底し、少しでもタイムリーにニュースをお伝えすることに努めてまいります」
という回答を返してきた。