東国原宮崎県知事がまたもや「宮崎日日新聞」にキレた。「定例記者会は必要か?」という東知事の問題提起に対する各県の知事の意見をまとめた記事だが、東知事は「話を蒸し返して挑発するのは止めませんか?」とご立腹。「新聞記者を閉め出しテレビだけ会見した例も過去にはある」など、宮日新聞に対し、脅しとも受け取れる文章が綴られている。しかしこの記事、実は、共同通信が配信したものだった。
知事仲間から「孤立無援」
東知事、「挑発するのは止めませんか?」とキレる
問題の記事は2007年6月16日付けのもので、定例記者会見の是非について、全国の知事らは「必要」と回答。「何か物事が起きたときにやればいいのでは」と問題提起した東知事は知事仲間から「孤立無援」の状態だと書いている。また、神奈川県の松沢成文知事の、
「メディアに持ち上げられて大人気になったのだから、メディアとの付き合いもしっかりされたほうがいいのでは」
という東知事への忠告も書かれている。ただし記事は、東知事の記者会見に対する疑問発言が、県民の多くに支持されていると書いていて、東知事の揚げ足をとろうとするものだとは考えにくい。
東知事は、同日付のブログ「そのまんま日記」に、強烈な宮日新聞批判を展開している。
「宮日さん、折角良好な関係になりつつあるというのに、話を蒸し返して、挑発するのは止めませんか?」
記者クラブの改革を検討しているのは自分だけでない、とし、実際に改革した自治体もあり、改革を研究している学者や行政関係者は沢山いる、としたうえで、こんな言いたい放題を。
「(中川政調会長は)『あんまり記者クラブがくだらないんで、ボイコットしたことがあるんですよ』と仰っておられた。勿論、僕がそうするとは言っていない」
「ある首相は、記者を全部外に出してテレビだけに会見されたときもあった。(僕がそうするとは言ってない)あくまでそういう事例があったということである」 さらに、こういう。
「(ある国会議員が)『この東国原現象がどうしてこう盛り上がるのか?分からない』と仰っしゃった。恐らく、この現象・事実を冷静かつ正確に分析出来ないのであれば、それは今の社会を分析・把握出来てないということであろう。政治家としては、如何なものだろう?」
書いたのは宮日新聞記者ではなかった
東知事は宮日新聞対してキレているワケだが、実はこの記事、共同通信が配信したもので、宮日新聞だけでなく、他の地方紙も掲載している。宮日新聞の報道部はJ-CASTニュースの取材に対し、「掲載した責任はこちらにある」としながらも、書いたのは宮日新聞記者ではないからか、東知事の今回のブログへのコメントはしにくい感じだった。
それでも東知事との関係については、
「知事は好きな新聞のトップ3に宮日新聞が入っていると言ってくれていますし、これからも是々非々のいい関係でやっていきたいと思っています。もちろん記者クラブを含めた知事と記者との関係は、見直すところは見直していきたいと考えています」
と話している。