あまり静か過ぎて起こる ハイブリッドカー意外な「死角」

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国交省も当面は具体案を見送る

   そこで、日本自動車工業会が試したのは「車両接近警報装置」。エンジンルーム内につけたスピーカーから出す音によって、歩行者に車両の接近を知らせるものだ。しかし、歩行者には気づいて欲しいが、特に深夜の住宅街などでは騒音公害になりかねない。日本自動車工業会では試験コース内に住宅まで再現し、電車の発車ベルから車両のエンジン音、チャイムなど10数種類の音を流して妥協点を探ったが、結局、明確な結論は得られなかった。さらに「例え音色を決めても、それが自動車の接近音であるという認識を社会に普及させないと、歩行者は気にかけない」(同工業会)という、別の課題も浮上してきた。

   結局、「海外でも例を見ない」(同工業会)珍しい試みは、ひとまず打ち止めとなり、国交省も当面は具体案を見送ることにした。しかし、これから電池やモーターの性能は日進月歩で向上していくはず。この問題がぶり返される日が、やがて来るかもしれない。

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