宮崎県産の地鶏の刺身を食べて食中毒になり、入院者も出していたことがわかった。東国原知事が「安全、安心、美味しい」と同県産地鶏をテレビ番組や全国を回ってPRしてきただけに、知事の対応に注目が集まったが、「非常に残念です」とそっけないコメントだけ。ネット上では「被害者へのお詫びの言葉が無い」とブーイングも出ている。
ブログでは「自画自賛」ばかり
「そのまんま日記」に、お詫びの言葉はなかった
宮崎産地鶏で食中毒になったのは、ネットで注文し07年5月14日に真空パックで届いた地鶏の刺身を食べた埼玉県の家庭5人と、おすそ分けしてもらった近所の男性2人。10歳の女児が約10日間入院する重症だった。現在は7人とも回復しているという。07年6月8日の報道を見ると、東知事は、「非常に残念です」(スポーツ報知、スポーツニッポン)とコメントしている。これは自身の「感想」だけで、被害者に対するお詫びの言葉が見当たらない。それは東知事自身のブログ「そのまんま日記」でも同じだった。
07年6月7日23時にアップされたブログのタイトルは「どげんかせんといかん!」。地鶏の食中毒事故で頭を抱えているのかと思ったら、鳥インフルエンザでの農場対策が成功したとか、子育て支援事業で宮崎県の特殊出生率が全国2位、みやざきブランド向上事業など、知事に就任したときの発言「どげんかせんといかん!」が実を結んでいるという「自画自賛」が書かれているだけだった。そして最後に、「食中毒なんて、出してる場合じゃないよ!」と書かれているのだが、やはり、被害者への言葉は無い。
人気が出るとイチャモン、潰しにかかる連中がいる
そのため、ネット上にはこんなカキコミも出ている。
「2ちゃんねる」では何本かスレッドが立っていて、
「知事が保障した製品としての責任。責任の根本は、知事にあるんじゃないか。被害者の病状に対する配慮が無いのは残念ですね」
「安心・安全・おいしいとかって東国ハゲさん言うてましたやん」
それにしても、どうして被害者に配慮する文言が無いのか。そういえば、食中毒が報道される1日前の07年6月6日のブログには、こんなことを東知事は書いていた。宮崎県産が人気になっていることに色々なリスクが伴う、とし、
「人気が出ると、何かとイチャモンをつけたり、潰しにかかる連中がいる。それはどんな世界でも同じだ。宮崎地鶏と表示されてある真空パックの中身を分析・調査して、本当に地鶏であるか?確かめている組織もあるらしい。空恐ろしいが、悲しいかなそれが現実だろう」
埼玉の食中毒被害は、「陰謀」だと知事は思っている。まさか、そんなわけではないですよね。