ヤフーは業者間取り引きにも期待
バブルの時代は投機目的で高級絵画の売買が盛んに行われていたが、それ以降は注目度がガクンと下がった。大和田さんは日本人の絵画文化と、美術業界の低迷を憂いて、何かショック療法が必要と考えていた。
「絵というものは感性に訴えるものがあります。ネットで見ていただいても、それはわかります。高額な絵でなくても、家庭の中に何か絵を飾りたい。そんな気持ちになってくれる人が増えてくれれば嬉しいんです」
このルノワール、07年6月7日午前11時時点で入札者はゼロだ。さすがに高額だからオークションに参加できずにいるようだ。ヤフー広報は今回のルノワール出品についてJ-CASTニュースの取材に答え、
「いきなりメジャーなものが出てきた、という印象です。これまではCtoC、BtoCの取り引きが主でしたが、今後はこうした高額なものも増えてくると思いますので、BtoB(業者間取り引き)がこれを機会に増えてくれれば、と期待しています」
と話している。