「コムスンの誓い」が泣いている
社名の「グッドウィル」は、米国では「善意」の意。
コムスンの企業理念であり、テレビCMでも流れる「コムスンの誓い」は、
――私たちは一人でも多くの高齢者の尊厳と自主を守り、お客様第一主義に徹します。
私たちは、明るい笑顔、愛する心、感謝の気持ちを大切にします。
私たちは、常にサービスマインドを心がけ、真心を込めて介護を行います。
私たちは、責任をもってお客様のプライバシーを守ります。――
と素晴らしい「言葉」を掲げている。
にもかかわらず、かつては強引なリストラを断行して現場の介護ヘルパーともめたり、最近は「事業所に電話してもいつも留守だった」などの苦情が各自治体に寄せられるなど、コムスンをめぐる評判はよくなかった。また折口氏自身、GWGの株式上場で得た資金で東京・田園調布に豪邸を建てたり、高級外車を乗り回したりと、「ジュリアナ」時代のド派手なプライベートの話題も盛りだくさんだった。
多くのマスコミで介護・福祉事業を手がける意義を熱く語る姿とは、あまりにかけ離れた経営トップの生活ぶり、人物像に、「コムスンの誓い」も泣いている。