ムネオVSハマコー 「TVタックル」後に「場外乱闘」

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   松岡利勝前農相の自殺を巡り、ムネオ氏とハマコー氏が火花を散らしている。松岡前農相が「謝罪しようとしたが止められた」という趣旨の発言をしたとする新党大地代表の鈴木宗男・衆院議員に対し、元衆院議員の浜田幸一氏がテレビ番組で「ウソつき」呼ばわりしたものだ。鈴木氏もブログで反撃、バトルの真相は?

   浜田氏の発言は、6月4日夜にテレビ朝日系で放送された「ビートたけしのTVタックル」であった。松岡前農相の自殺を巡る討論の中で、政治評論家の三宅久之氏が、「松岡さんは安倍さんに(農相を)やめさせてもらいたいと言ったが、強く慰留されて、あれしている訳です」という発言をした後、しばらくして浜田氏が尋ねた。「そこんところがちょっとね(信じられない)」、三宅氏「鈴木宗男さんが言ってるんですよ」。浜田氏「ムネ(ムネオ氏)の言うこと信用したってだめですよ」、三宅氏「彼はウソを言わなきゃならないわけじゃ・・・」、浜田氏「あれだけ(の)ウソつきいないのに」。会場がわいた状態で音楽が入り、その後は話題が年金に移った。

松岡氏の発言聞いた同席者が3人いる

「国民の判断の材料を提供したい」と宣言するムネオ日記
「国民の判断の材料を提供したい」と宣言するムネオ日記

   鈴木氏は、翌6月5日付けの自身のブログ「ムネオ日記」の中で、浜田氏の「ウソつき」発言に触れた。「(元自民党幹事長の)野中広務先生をはじめ、多くの先生から『人権問題だ』『浜田幸一がなんぼのモノだ』『横暴を許すな』『鈴木君闘え』等々激励が入る」といった支援の声を紹介している。さらに発端となった松岡前農相の発言を紹介した、5月28日付け「日記」を引用し、「松岡さんの言ったことを正確に載せているだけである」と主張している。ただ、鈴木氏自身は番組は見ていない様子だ。

   さらに「私もウソつき呼ばわりされた以上、事実だけは明らかにしなくてはいけない。国対委員会の何という職員か、政治家は誰か、ハッキリさせたい」と引き続きこの問題に取り組む姿勢も見せている。

   J-CASTニュースの6月6日の取材に対し、鈴木氏は東京事務所を通じ文書で回答した。内容は以下のようなものだ。

――松岡前農相の発言を聞いたときは、ほかにも松岡氏の後援者3人も同席しており、内容も(3人に)確認している。また、放送があった4日の昼に浜田氏から電話があり、折り返し連絡を取って会話したが(番組収録は終わっていたが)浜田氏はテレビの発言には触れず、穏やかな会話を交わしただけだった。「『人は死ぬ前にウソは言いません』。松岡さんの思いを伝えることが松岡さんの供養になり、私は事実を正確に伝えております。

   鈴木氏は5日付けブログでは、浜田氏の発言に対する直接の感想は述べていないが、6日のJ-CASTニュースへの回答では「『ウソつき』と言われる筋合いはない」とはっきり思いを述べている。

「ウソつかない政治家なんているのか」

   発端となった鈴木氏の5月28日付けブログの内容は次のようなものだ。鈴木氏が松岡氏に「国民に土下座し、説明責任が果たされていませんでしたと率直に謝った方がいい」と告げると、松岡氏は「有難いお話ですが今は黙っていた方がいいと国対からの、上からの指示なのです。それに従うしかないんです」と答えた。

   少し論点がずれているのは、テレビ番組では「首相が松岡氏を慰留した」話を巡り「ウソだ」と浜田氏が述べたのに対し、鈴木氏が「ハッキリさせたい」と事実関係に自信を見せるのは「国対からの、上からの指示があったと松岡氏が言った」ということだ。鈴木氏は首相の関与を明言はしていない。

   浜田氏も6月6日、J-CASTニュースの取材に直接答え「(鈴木氏は)文句があるなら好きにすればいい。逃げも隠れもしない」と答えた。ただ、なぜ「ウソつき」といったのかについては、(同じ番組に出ていた)三宅さんが「鈴木宗男が『首相が松岡を慰留した』と言った」と話すから、そんなはずはないという趣旨で話したという。鈴木氏は「国対からの、上からの」という発言について、自身が正しいと主張しており、首相の話は触れていないと告げると「そんなこと知るか」と怒鳴った上で「まあ、ウソつかない政治家なんているのか、え、おい」とユーモアを交えて答えた。

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