最近、放送業界からの逮捕者が目立つ。とりわけ、NHKでは強制わいせつ、児童買春などでの逮捕事例が異常ともいえるほど相次いでいる。これはもうNHKの体質なのか。にもかかわらず、出てくるのは歯切れの悪いコメントばかりだ。
最近目立つのが、NHKの不祥事だ。
車内で、女性にほおずり
NHKに不祥事が相次ぐのはなぜ?
6月1日、ディレクター(42)が京王線の車内で、都内の女性にほおずりをしたとして取り押さえられ、東京都迷惑防止条例違反の疑いで逮捕された。酔っぱらっていて覚えていないが、事実だとしたら社会的制裁を受ける」などと話したといい、すでに釈放されている。
NHK広報部では、
「職員が逮捕されたことは、その後釈放されたとはいえ、遺憾です。事実関係を調べた上で対処します」と話しているが、最近の同局は、不祥事を連発している。近い順から振り返ってみると、こんな具合だ。
6月1日: 関連会社の「NHKエデュケーショナル」に出向中の男性職員(34)が、児童買春・児童ポルノ禁止法違反の容疑で逮捕。06年10月に、東京都荒川区内のホテルで、出会い系サイトで知り合った埼玉県の少女(16)に4万円を渡して、わいせつな行為をした疑い。
5月8日: 男性アナウンサー(41) が渋谷区内の路上で女性会社員に後ろから抱きつき、胸などを触ったとして強制わいせつ容疑で現行犯逮捕。不起訴処分となり。NHKからは停職3ヶ月の処分を受けた。
3月20日: 男性職員(31)が、神奈川県川崎市の市道で男性をはね、まもなく死亡。業務上過失致傷容疑で逮捕。
3月16日:男性記者(32)が、東京都世田谷区の自宅近くのアパートの廊下に侵入したとして住居侵入の疑いで現行犯逮捕。「アパートに隣接しているマンションを購入しようと思い、下見していた」などと話したという。不起訴処分となり、NHKからはけん責の処分を受けた。
06年12月17日: 男性職員(30)が、JR総武線内で男子大学生の尻を触ったとして、東京都迷惑防止条例違反の疑いで逮捕。
12月13日: 休職中に男性ディレクター(46)が、大麻取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕、起訴される。07年1月1日付けで懲戒免職。
こう並べてみると、異常ともいえる多発ぶりだ。不祥事が相次いでいることについては、NHKの広報局では
「個々の事案ごとに、事実関係をはっきりさせた上で対応する、ということです」
と述べるにとどまっている。