光化学スモッグ中国から「飛来」 福岡県内で異例の深夜高濃度

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「影響がゼロでないにしても度合いが分からない」

   実害は出たのか。北九州市によると、小学校の運動会と重なり300人以上の被害報告があった5月27日を除くと、1日当たり3人から24人が目やのどの軽い痛みを訴えた報告が上がっている程度で、深刻な被害は出ていない。深夜に高濃度状態があった日も、注意報が出た訳ではなかったこともあり、飲み屋街に影響が出ることもなかったようだ。

   環境省水・大気環境局によると、06年に光化学スモッグの注意報発令があったのは、全国25都府県。東京と大阪、埼玉県では1年で16日以上も発令があった。発令自体は珍しくない。九州地区の現状についてはどう捉えているのか。久しぶりの発令があった事実は把握しているが、自治体が中国からの影響を訴えていることについては、担当者は「様々な調査結果があり、寄与(影響)がゼロでないにしても度合いが分からない」と慎重な姿勢を見せた。

   しかし、福岡県の担当者にJ-CASTニュースが聞くと、日本の法規制が厳しく、汚染物質の濃度が異常に高いことが起こりえないため、「原因が中国にあるのは、北部九州の担当者の半ば常識だ」と話した。

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