日々の生活に充実感があり、元気があって、かつ「おしゃべり」でない女性ほど結婚しやすい――名古屋大や結婚情報会社オーエムエムジーなどが共同で行った心理学的な調査でこんな結果が明らかになった。結婚しやすい女性と、結婚しにくい女性。この差はどこでつくのか。
男性の場合は年収、身長も影響する
名大やオーエムエムジーなどが行った心理学的調査で「結婚しやすい女性」の実態が明らかになった
名古屋大学と結婚情報会社のオーエムエムジーなどは2007年5月28日、「結婚のしやすさを解明するための研究」の調査結果を発表した。調査は、オーエムエムジーが運営する結婚情報サービスの会員1,552人を対象としており、名大は07年秋に学会でこの分析結果を発表する予定だ。
それによると、結婚を決める要因は、年収などの属性よりも人間性や個性に関わるものの方が重要だという。では、結婚が決まりやすい人間性や個性とは一体何なのか?
調査では、性格や行動様式を問う心理テストの結果やなどを計算し、どの要因の影響が大きいかを数値化している。
それによれば、男女ともに共通しているのは、現在の自分の人生に充実感を持っている「充実力」が高いほど、そして年齢が若いほど結婚しやすい。男性の場合は年収(0.18)が次いで大きく、身長(0.08)もわずかだが影響するという。
一方の女性の場合は、「充実力」(0.36)が一番影響が大きく、ついで「年齢」(-0.24)となっている。年齢はマイナスになっているから、若い方がいいということだ。さらには、「話題力」(-0.15)で、あまりしゃべらない方が、「年収」(-0.06)が少ない方が、それぞれ結婚しやすい、という結果まで出ている。
「男の『心理』を知りたいときに読む本」などの著書があり、「90日以内に電撃結婚をする方法」というセミナーも企画している恋愛ジャーナリストの潮凪洋介さんも、J-CASTニュースに対し、結婚適齢期の女性の恋愛で重要なのは「人間力」だと語る。
「一緒に頑張ろうよといってくれる女性が人気がある」
「コミュニケーション能力があって、ホームパーティでもうまくやっている。そんな女性は、家族を切り盛りできる、と男性が思ってうまく行く、というケースがあります。女性に重要なのは(コミュニケーションなどの)エンタメ力と人間力です。特に男性が30歳を過ぎると、それまでのビジュアル至上主義から女性の中身やこれまでの生き方が重要視するようになってきます」
また潮凪さんは、女性の「あまりしゃべらない方が結婚しやすい」「年収が低い方が結婚しやすい」という傾向について、「男性自身が自信がない」「自分のプライドを守る」など傾向があると推測した上で、「(だからこそ)裏を返せば、一緒に頑張ろうよといってくれる女性の方が人気があるわけです」と語る。
さらに、女性があこがれる「イケメン30歳前後の男性」が「避けたい」と思う女性は次のような人だと分析している。
(1)毎回豪華デートを期待。勘定は「男持ち」だと思っている女性((2)すぐに体を許す女性(3)思い込みが激しく、ネガティヴな心配をする女性(4)悪いところを指摘するとスネたり、キレたりする女性(5)嫉妬心が強く拘束しすぎる女性(6)トラブル、悪口を言うことが多い女性(7)話が長くて結論が落とせない女性(8)女性的魅力磨きをあきらめている女性(9)社交的じゃなく、友達の少ない女性
いくつもこれに当てはまると、女性もいわゆる「売れ残り」になってしまう可能性がありそうだ。