横文字多用はコミュニケーション下手? 「ひろゆき」ブログに賛同者多数

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   「2ちゃんねる」管理人のひろゆきさんが自身のブログで、「横文字を多用する人はコミュニケーション能力が低い」と書いたことが話題になっている。ここでいう横文字とは「歪められた生へのメタファは、ブロガーの生へのルサンチマンを肯定する」みたいな外国語を多様するケースをさす。当の「2ちゃん」にもこのブログについてのスレッドが立ったが、「(彼にしては)正論だな」などと、賛同する意見が圧倒的に多い。

IT系の人には横文字を多用する人が多い

「ひろゆき」ブログ、今回は賛同者多数
「ひろゆき」ブログ、今回は賛同者多数

   2007年5月24日付けのブログ「ひろゆき日記@オープンSNS。」に 書かれた。自戒を込めつつ、IT系の人には横文字を多用する人が多いとし、

「専門用語を知らない人がいる場所で横文字を多用していると、日本語での意味を知らないんで使ってるんじゃないかという気がしてきます。独白は別にして、言葉というのは、他人に何かを理解してもらうために吐き出すものなので、相手の理解できる言葉で投げなければ意味がありません」

   そして、

「普通の日本人同士で日本語以外を使うのはどうかなぁ、、と」

と結んでいる。

   「2ちゃん」のカキコミを見ると、いつもならひろゆきさんバッシングが目立つのに、なぜか賛同するカキコミが多数だ。

「横文字を多用するやつにジーパンつったらプッて鼻で笑いながら去っていった。何か言って欲しいもんだ」
「『それはどういう意味ですか?』と質問すると答えずに『馬鹿かこいつ』という顔をされる」
「英語の部分だけ本場の発音で「俺ってかっこいい」みたいなのが一番ださい」
「中年以上のおっさん社員に多く見られるよ。知ったかぶりってのが一発でわかるから笑えるが」

定義が曖昧で、カッコよく見えるという便利なツール

   でも、本当に「横文字を多用する人はコミュニケーション能力が低い」のか。 J-CASTニュースは「日本コミュニケーション研究所」理事長の四條文さんに聞いてみた。
   四條さんによると、コミュニケーション能力の高い人というのは、話をする相手に一番効果的な言葉を使い、相手の気持ちを動かしたり、場の空気を適切な形に変えられる人なのだそうだ。そんな中で横文字というのは、

「定義が曖昧なままで使え、しかもカッコよく見えるという便利なツールなんです。政治家も多用して『ズルイ』といわれたりもするのですが、話した相手に意図が伝わらなくても自分の責任ではない、という事を前提にして使う人もいます」

という。
   しかし、横文字を多用する人がコミュニケーション下手かどうかはケース・バイ・ケースなのだそうだ。同じ業界人が会話をする場合は、共通の横文字を使ったほうがコミュニケーションがしやすかったり、意図的に「異質な人」を排除したい場合なども横文字は効果を発揮する。また、最初から外国語だったものについては、無理に日本語に直すとこれまた誤解が生じたりする場合もあるというのだ。

「話す相手、場面に合わせ、横文字を使い分ける事が重要なのです」

   あくまでコミュニケーションは横文字だけが問題ではなく、相手に対する思いやり、場を読むことが必要と四條さんは強調している。

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