「料理の鉄人」「風雲!たけし城」 日本の番組が海外で大ヒット

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   海外で爆発的人気の日本製3大テレビ番組といえば、フジテレビ系「料理の鉄人」、TBS系「風雲!たけし城」、NHK「おしん」なのだそうだ。「料理の鉄人」は世界59の国・地域で放送され、アメリカでは雲丹(ウニ)を食べるのが広まったり、大学生の間では、実況中継する福井謙二アナウンサーを題材にしたゲームまで流行したというのだ。なぜこうした番組が人気なのか。

クリントン前大統領、ヒラリー夫人も大ファン

「鉄人人気」で米国版も制作された
「鉄人人気」で米国版も制作された

   「鉄人」は、料理の腕自慢が「鉄人」に挑戦。同じ食材を使って、制限時間内に料理し、「味」で対決する番組だが、1999年から海外向けに販売され、アメリカ、イギリス、スウェーデンなど15カ国以上13言語、アジア広域衛星放送「Star channel」との提携を含めると、合計59の国・地域で放送されている。特にアメリカで大ヒットし、ケーブルTV専門局FOOD NETWORK」では局の開局以来の最高視聴率を獲得した。その人気で、こんな「珍」現象も起きているのだという。

   その一つが「Fukui-san Game」。アメリカの大学生の間で流行したそうで、オンエアーを5~6人で鑑賞し、番組中にレポーターから福井アナへの呼びかけ、「福井さん!」があったら、ビールを一気飲みする、という風変わりなものだ。また、番組に出演している日本の「鉄人」が渡米すると、入管職員にまでサインを求められる人気ぶり。アメリカのレストランにも影響を与え、日本語読みそのままの「Konbu」[Yuzu」「Tofu」の表記がお目見えしたり、こうした食材を使用するレストランが増加したのだという。

   一方の『風雲!たけし城』は、89年の日本での放送終了後に海外で人気に火がつき、これまでに50ヶ国以上に販売されている。ビートたけしさんの「たけし城」を討ち落とすことを目的に、毎回約100人の一般人が参加。相撲の対戦や、ロデオの馬型アトラクションなどを攻略するサバイバル番組。ケーブル局の「Spike TV」が03年4月に全米放送開始したところ大ヒット。今では同局の「スタートレック」や「CSI:科学捜査班」と並ぶ3大人気番組になっていて、クリントン前大統領とヒラリー夫人も番組のファンである事を繰り返し公言する程だという。ドイツでは90年代後半に「国民的大ヒット」になった。近年、世界的人気に拍車がかかったようだ。

東洋的な要素が海外では新鮮に感じられる

   では、なぜこうした番組が海外で大ウケなのか。フジテレビ広報は「鉄人」人気について、

「東洋的な芝居がかったスタジオ展開、大がかりなキッチンスタジオなど、食をショーアップしているところではないかと言われている」

J-CASTニュースに答えた。

   確かに「東洋的」といえば両番組に共通している部分であり、番組の面白さだけでなく、違う文化を感じた驚きなども影響しているのかもしれない。同じように世界60カ国で放送された「おしん」はモロ「日本」だ。NHKインターナショナルは「おしん人気」について、

「日本にもこんなに貧しい時代があったのか、という驚きの声を海外でよく聞く」

と話し、「日本を再認識した」こともヒットの要因と分析している。

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