「会っても良いと判断できるまでは、直接会うことは避けましょう」
インターネット上の出会いは、実際に会って飲食するまでになるのが短いのが特徴だ。1カ月もたたず、どういう人かよく分からない内に一緒に飲みに行こうという話になることも珍しくない。集団で行くならまだしも男女がいきなり1対1で会うのは余程の注意が必要だ。
京都の事件では、女性がしつこい被告男性に根負けする形で電話番号を伝えた。
「厳しい言い方をすれば、管理者側へ男性からのアクセス拒否を求めるなどの毅然とした対応が必要だった。ミクシィは協力的なはずだ。ネット上で社交を広げるには積極性が必要だが、個人が危険性を認識するなどしっかり自立した判断力を持つことが前提だ」
その一方でミクシィにも注文を付ける。
「SNS人口の急激な伸びに対し、利用者の危険性の意識は現状より遅れる傾向にあるのも事実だ。ミクシィは、招待制をとって不特定多数ではない人との交流という建前でやっているが、参加者が膨大な数になり形骸化している。不特定多数との交流には危険が伴う。何らかの対応が求められる」
ミクシィは利用上の注意の欄で、例えば、直接の知人でない人と会う場合「会っても良いと判断できるまでは、直接会うことは避けましょう」などと注意を呼びかけている。