切断された母親の右腕と 過激ロックスターとの関係

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   福島県会津若松市で高校3年生の少年(17)が母親を殺害、頭部を持って自首した事件で、少年の自宅からはホラー系のDVDなどが押収され、少年が「ホラー映画を見ている内に人を殺してみたくなった」と供述していることもわかった。さらに、少年は過激なロックスター「マリリン・マンソン」のDVDも見ていたという。「マンソン」とは、一体何者なのか。

少年は「マリリン・マンソン」のDVDを見ていた

「メカニカル・アニマルズ」で、人気バンドとしての地位を確立した
「メカニカル・アニマルズ」で、人気バンドとしての地位を確立した

   2007年5月18日に各紙が報じたところによると、少年は「ホラー映画を見ているうちに人を殺してみたくなった」などと話しており、殺害の動機は母親に対する恨みではない、という見方を強めている。さらに、県警では、少年が下宿していた同市内のアパートから、「殺人」をテーマにした本や、ホラー映画のDVDを多数押収。少年が「殺人」という行為自体に興味を寄せていた可能性が高いと見られている。

   その可能性を裏付けるとも言えそうなのが、スポーツニッポンが同日報じた記事だ。同紙によると、少年はロックグループ「マリリン・マンソン」のDVDを見ていたのだという。同グループは、90年結成。98年には「メカニカル・アニマルズ」が全米1位となり、人気バンドとしての地位を確立した。ただ、歌詞で扱っている内容が、麻薬礼賛、悪魔崇拝、同性愛、反キリスト教など過激なものも多く、保守的な団体からの抗議の声が絶えない。特に、98年11月のヒューストンでのライブでは、会場の使用差し止め訴訟まで起こされている。

   さらに、99年に米国コロラド州のコロンバイン高校で生徒2人が銃を乱射し、生徒12人と教師1人を射殺した事件では、事件を起こした2人の少年が属したグループで、マリリン・マンソンの歌がよく歌われていたことから、批判が殺到した。

ボーカルの顔は、地肌が見えないぐらいに真っ白

   また、奇抜な衣装で知られる同グループだが、ボーカルのマリリン・マンソン(バンド名と同じ)の顔も、地肌が見えないぐらいに真っ白。今回の事件を起こした少年が、母親の右腕を切断し、スプレー缶で白い塗料を吹き付けていたことから、同グループの容姿が少年の行動に影響を与えたのではないか、という見方もある。

   もっとも同グループ、99年の乱射事件をテーマにした長編ドキュメンタリー映画「ボウリング・フォー・コロンバイン」の中では、事件について

「エイズも殺人も、メディアを通じたキャンペーンが恐怖と消費を作り出し、人に銃を買わせている」

と冷静そうにコメントを出すなど、「意外とマトモ」である可能性もある。

   なお、週刊文春によると、少年が犯行後過ごしたネットカフェで鑑賞していた音楽DVDは、米国のヒップホップグループ「ビースティ・ボーイズ(Beastie Boys)」のもの。こちらについては、特に歌詞が問題視されるなどには至っていない。

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