朝日iPod記事で大誤報 JASRACが訂正要求

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「権利者」にまだ著作権料が支払われていないだけ

   さらに、この記事で「(不払いは)アップル側の管理がずさんなため、というのが日本の著作権団体の言い分だ」「たとえば、同じ曲で歌手や作曲家の表記がなかったりするなど(アップル側が)ずさんな体裁のため配分できない」とJASRACがあたかもアップルを「ずさん」と評価しているかのような箇所については、

「実際にiTunesには何百万と楽曲があり正確な楽曲データを作成することは簡単にできず、その作業が時間がかかっているということはある。『ずさん』という表現は正確じゃないし、(朝日の取材に対しても)そのようなことはこちらも言っていない」(広報部)

としている。JASRACの話を聞く限り、この記事は「大誤報」であるようだ。同協会は、この「誤報」について次のように推測する。

「5月16日に定例記者会見があって、ぶらさがり取材でiTunesはどうなっているのか聞かれたらしいが、(JASRAC側は)権利者に著作権料が支払われていないということを伝えたようだ。それを、朝日の記者は(アップルがJASRACに支払っていないと)勘違いしたようだ」

   つまり、楽曲データがまだ作成されておらず、作曲家や歌手などの「権利者」に使用料が支払われていないという話を、アップルがJASRACに支払っていないということと取り違えたらしいのだ。 一方、朝日新聞社広報部はJ-CASTニュースに対し、

「(JASRACが事実と異なると述べていることについて)承知しているが、調査中でコメントできない」

としている。 JASRACは「正確な情報に基づいて改めて記事を掲載するように協議している最中」としており、場合によっては朝日新聞側が訂正記事を掲載する可能性もありそうだ。

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