「2ちゃんねるがヤフーオークションで売られている」。これで2007年5月16日、「2ちゃん」にスレッドが立った。「2ちゃん」を巡っては、管理人のひろゆきさんに対する訴訟にからんで「ドメイン差し押さえ騒動」や、「閉鎖」の噂が1月に出ただけに、「ひょっとしたら」と思った人もいたかもしれない。
テレビのリモコンと「2」のボタンの写真だけ
「2ちゃん」がヤフオクに出品??
ヤフーオークションを覗いてみると、該当するヤフーオークションの商品紹介の欄には、確かに商品名「2ちゃんねる売ります」とあった。
「日本を代表する巨大掲示板2ちゃんねる。世論も動かす大きな力を持っています。と言うわけで、2ちゃんねるを売りに出します」
出品者は「konomonta」。ひろゆきさんの偽名なのか?しかし、写真を見て唖然。テレビのリモコンと、リモコンから取り外したと思われる「2」のボタンが写っていた。オークションの開始価格は998 円で、入札件数は1件も無かった。
「2ちゃん」に「2ちゃんねるがオークションに出品されていた」というスレッドが立ったのは07年5月16日の午前2時。こんなことがカキコまれている。
「買う」
「せめてひろゆきの生写真くらい出品しろよ、買わんけどw」
「なにげにじゃがポックル推しててワロタw」
しかし、カキコミは15でスレッドは終了。そして、こんなカキコミもあった。
「この人(konomonta)、全ての出品が香ばしいですね」
2001年にも「2ちゃん閉鎖」の噂が流れた
konomonta氏の過去の出品を見てみると、
「絵がへたくそな私がイメージだけであなたの似顔絵をかきます」「20光年先にある惑星の居住権/権利書付き」「けんか売ります」「有名人でもないのに(konomonta)直筆サイン!」
など、いわゆるオークションのお騒がせ、「愉快犯」なのだ。笑えなくもない出品だらけだが、しかし、今回の出品は「日本を代表する巨大掲示板2ちゃんねる」と紹介していて、出品がボタンというのは「虚偽出品」にならないのか。
J-CASTニュースがヤフーに問い合わせてみると、同社広報は、
「厳密にはなんともいえませんが、写真も付いていて、誤解する人はいないと思いますので、ガイドラインには抵触しないと思います」
ということだそうだ。
ちなみに、ひろゆきさんが01年8月にオークションサイト「ビッダーズ」に「2ちゃん」を出品した時には、開始後1日で900京円を超える天文学的な値段が付いた。しかし、「真に落札する意思のない入札者」ということで、オークションは強制終了。当時も「2ちゃん閉鎖」という噂が流れていて、ひろゆきさんも「ネタ」でやったということなのだそうだ。