アニメーション機能を選択すると、「性行為」のポーズ
セカンドライフ内での「性行為」は仮想世界であるために、アバター(ネット上の分身)で行われる。「性行為」は、プログラム言語で設定されたアニメーション機能を使って行われる。アバターがアニメーション機能を選択すると、「性行為」のポーズを取り、その動作を行うというもので、2人のアバターの同意があれば、あたかも「性行為」をしているように見えると言うもの。仮想の自分がそのようなことをやって何が楽しいのか、という人も多そうだが、こうした行為ができる場所やこうした行為に及んでいるアバターがかなりの数に及んでいるようだ。
しかも、仮想の「性行為」には驚くような仕掛けもある。実は、リアリティのある仮想の「男性器」「女性器」さらには「大人のおもちゃ」と呼ばれるような器具から、「体位」や「放尿」のアニメーション機能まで、性行為に関わる様々なツールを販売している店まであり、これがかなりの「盛況」の様子なのだ。リアルな仮想「性器」を付けたアバター同士の仮想「性行為」が行われている姿は異様だ。
児童ポルノやネット上の犯罪に詳しい奥村徹弁護士はJ-CASTニュースの取材に対し次のように語る。
「日本の場合、児童ポルノ法に抵触するのは実在する人物の場合で、このような(リンデン・ラボが発表した)ケースはないと思う。ただ、バーチャルな世界での『性行為』などは、そのリアルさに応じて、『わいせつ』と認定され、法に抵触する可能性があり危険だ」