テレ朝の「腐敗」告発 ドンドン出てくる理由

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    2007年5月14日発売の週刊ポストと週刊現代は、テレビ朝日の金銭トラブルや過剰接待を巡る「疑惑」をそれぞれ報じた。06年9月には、同局チーフ・プロデューサーが番組制作に絡み不正経理を繰り返し、制作会社側から過剰な接待を受けていたとして懲戒解雇されたばかり。ポストと現代が報じた中身の真偽のほどは分からないが、これだけ「腐敗」告発が続くのはなぜか。

   週刊ポスト(5月25日号)が報じたのは「テレビ朝日が社内調査した/『愛のエプロン』消えた4000万円!」というタイトルの特集。女性タレントたちが料理の腕を競う人気番組を巡り、関係者へのギャラ未払いがあると指摘した。テレ朝関係者の話として、下請けの制作会社X社を通して支払われるべきギャラの一部が約2年間未払い状態で、総額4,000万円に上るとした。

「着服、社内でも有名な話」?

告発記事が続いたテレビ朝日
告発記事が続いたテレビ朝日

   テレビ朝日広報部は、J-CASTニュースの取材にも答え、「当社から制作会社に支払われている制作費の中で制作会社が関係先へ毎回支払うべき支払いの一部が滞っていたことが、プロデューサー、チーフプロデューサーのチェックで明らかになった」と一部未払いがあったことは認めている。さらに「制作会社などと協議した結果、すでに支払いを済ませ解決している。チーフプロデューサーら番組スタッフに瑕疵(かし)はありません」と局側には責任がない考えを明らかにしている。
   未払いだった金額については「(4,000万円という)数字は違っております」。正確な数字については「数字は違っているとしか申し上げられない」と言っている。

   もっとも、ポスト誌は、「たんなる経理ミス?そんなアホな。キックバックはなかったのか」と疑問の声が出ていると指摘している。

   一方、週刊現代(5月26日号)は、「『テレビ朝日』私が知っている『全犯罪』」として元同局プロデューサーが実名で3人の同局元幹部について証言した。局の幹部時代に銀座で豪遊するなど過剰な接待を受けていたことや、ある元部長は部長在職当時に3,000万円を着服していたことは「社内では有名な話」と指摘した。部下に白紙の領収書に打ち合わせ先の会社名と金額、日付けなどを書かせ、偽造領収書を作る手口だった。テレ朝広報部からは、「不祥事」について明確な回答はなかった、とし「テレ朝腐敗の実態解明は次号も続く」としている。現代の報道について、テレ朝広報部はJ-CASTニュースの取材に対し「(記事は)退職した人物の発言。答える立場にない」としている。

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