版元は「著作権上の問題はない」
さらに、この騒動はSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)最大手の「ミクシィ(mixi)」にまで波及した。
「泣かぬならフリークス」と題されたファンコミュニティでは07年4月26日に「パクリ疑惑」を指摘する「トピックス」が作成され、2007年5月9日現在で200件以上のコメントが書き込まれた。なかには、
「まとめサイトなどをよく読み、じっくり中立的な立場に立って見た所、あまりにも似すぎているし、確かにパクッたのかなという考えに至りました」
と書き込むファン(?)も登場している。ミクシィではこのほかにも「アンチ泣かぬなら~ホトトギス」と題されたアンチ・コミュニティも設立され、現在では340人超が参加している。
J-CASTニュースは「泣かぬなら~」サイトにあるアドレス宛に、今回の「盗用騒動」についての見解を聞いているが、2007年5月9日時点でスネ~ク氏からの返答はない。
一方、角川SSコミュニケーションズの編集担当者は次のように話す。
「出版物自体については著作権上の問題はない。個人の人が趣味でやっているものだから、ブログについては、こちらで正すことではないし、当事者同士でやってくださいという感じだ。ただ、似たような表現が2~3あるということで、糾弾されるほどのことなのか。そして、ネットと本は別物と考えてほしい。著者(スネ~ク氏)にはモラルのゆるさがあったと思っているが、出版にあたっては、盗用や表現の面でチェックしており、特段問題があったとは考えていない」