「新聞を3時間以上読むと何かの数字が下がらないかな」
これに対して、8日8時のフジテレビ系「とくダネ!」の冒頭、キャスターの小倉智昭さんは不満をあらわにした。この問題に関する日本経済新聞の報道を紹介し、「いつもテレビが悪者になるんですか、3時間も勉強しないなら野球でもピアノでも似たような数字になるんじゃないか。新聞はこういう風に書きたいんだよ、新聞を3時間以上読むと何かの数字が下がらないかな」と皮肉った。意見を求められたコメンテーターの竹田圭吾さんは「テレビは関係ない。家族との会話の中で読み書きを覚える。テレビを見なくてもそうした時間にそれができるかが問題だ」と指摘した。
もっとも、読売、朝日、毎日新聞は、見出しでも記事でもテレビについて触れていなかった。
同学会はどう考えているのか。J-CASTニュースの取材に対し、同会事務局長の明石要一・千葉大教育学部教授は「テレビが悪い訳じゃありませんよ」と答えた。
明石教授によると、要は生活習慣の問題だ。テレビを見なくてもゲームなどに時間を割けば勉強しない点では同じだ。しかし、長時間テレビを見ると答えた子供は、見たい番組を見るというよりだらだらテレビのそばにいる傾向がある。みたいテレビは見る、終わればゲームなり勉強なりをする、という切り替えができるかどうかが本質的な問題だ、という見方だ。