乗り換えは、メモリ増設が前提
PCの出張サポートサービスを行っている「PCオレンジ」でも、
「新しいPCをお勧めする場合は、お客様が特に『ビスタ』を希望されない限り、基本はXPですよね。例えばデルでは、ビスタが搭載された機種とXPが搭載された機種の両方を販売していますが、皆さんXPをお選びになりますね」
と話す。
画面のレイアウトがXPとビスタでは大きく異なるため「新たにPCを買う時にも、使い慣れたOSで」という理由で、XPが選ばれるケースが多いのだという。また、
「(XPからビスタに)乗り換える場合は、メモリを増設することが前提です」
と、概してビスタの方が「重くなる」こともXPが引き続き支持されていることの背景にあるという。
ある50代の会社員が新しく買ったPCも「XP」がインストールされたものだった。
「パソコンを新しくする際、誰に聞いてもビスタはやめとけ、と言われました。立ち上げに5分かかるようになった、なんて恐ろしい話も聞きました。それに、『オフィス』は新しいバージョンを入れたのですが、操作に慣れるのに数時間かかりました。これでOSまで変わったら、もっと大変でしょう」
「次世代OS」が広く普及するまでには、だいぶ時間がかかりそうだ。