ヨン様の日本ドラマ初出演となったテレビ朝日系「ホテリアー」の視聴率が低迷している。その「戦犯」として名指しされているのが主演女優の上戸彩さんだ。同局の木曜日21時の連続ドラマの主役は「ホテリアー」で4年連続だが、06年のドラマ「下北サンデーズ」は視聴率低迷で途中打ち切りになっただけに、「テレ朝が上戸を起用する理由は何だ?」とネットや雑誌で議論が起きている。
「女性タレント人気度ベスト50」では29位
「ヤフー知恵袋」には「どうして『ホテリアー』は視聴率が悪いんですか?」という質問も
「ホテリアー」は韓国で大ヒットしたドラマのリメイク版。ヨン様も特別友情出演することで放送前から話題になっていた作品だ。しかし、視聴率は初回が11.1%。二話は8.0%という低調ぶり。だからなのか、07年4月29日、「ヤフー知恵袋」にこんな質問が出た。
「どうして『ホテリアー』は視聴率が悪いんですか?」
07年5月5日までに22の回答があり理由は大きく2つ。「韓国独特のセリフが、日本人には受け入れられません」と、リメイクそのものが問題と回答したのが6人。「上戸さん主演というだけで我が家は多分見ないです」と、上戸さんに問題ありが7人だった。
上戸さんは人気女優というイメージが強いが、ビデオリサーチの07年2月度の「女性タレント人気度ベスト50」では29位。初主演となったTBS系ドラマ「ひと夏のパパへ」の03年8月20日の視聴率が3.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
「一昨年の『3年B組 金八先生』でブレークし、昨年『渡る世間は鬼ばかり』と順調に知名度をのばした。その後も『マイ リトル シェフ』『高校教師』に出演しているが、思ったように視聴率はのばせていない」(ZAKZAK 03年8月25日付け)
テレ朝系で主役をした「エースをねらえ!」「アタックNO.1」は視聴率が共に13.2%とまあまあの数字だったが、「岡ひろみ、鮎原こずえのイメージと全然違う」と往年のファンから非難を浴びたのは有名な話だ。
これに続く06年夏の「下北サンデーズ」は視聴率が5~6%台に落ち込み、打ち切りになった。それでも「ホテリアー」の主役に抜擢され、低視聴率だから、
「テレ朝が上戸を起用する理由は何だ?」
という声が「2ちゃんねる」などネット上に出るのも無理はないのだ。
常に主役でいられる理由がある??
「週刊現代」07年5月19日号では「『A級戦犯』女優は誰だ!」という特集が組まれ、「上戸彩が『韓流』で大ゴケ」という見出しが立った。コケた理由として、
「彼女はCMなら映える15秒女優。1時間のドラマで、視聴者を引き込んでいくような演技はできないんですよ」などと書いている。
「ブブカ」07年6月号には「芸能裏情報オフレコ座談会」が載っている。その座談会で上戸さんが話題になり、
「なんでテレ朝も上戸使うんですかね?数字取れないって分かっているのに」
と芸能プロダクション関係者が聞くと、ワイドショーレポーターが、
「オスカー(上戸さんの所属事務所)はテレ朝に1クールで数千万出しているらしくて、だから上戸は常に主役でいられるの」
とうがった見方を披露している。
にわかには信じられない話だ。
そこで、J-CASTニュースが上戸さんを主役にした理由をテレビ朝日に取材した。テレ朝広報は、
「総合的に判断して主役は上戸さんしかいないと、是非にとお願いした結果」
と話した。オスカープロモーションが制作費用を負担している件については、
「単なる噂にすぎない」
と否定した。
オスカープロモーションはどう答えるのか。
「(番組制作にカネを出していることについては)わからないので、テレビ朝日さんに聞いてほしい」
とよくわからない回答だった。