建前は「援助交際」禁止 でもそれ狙いの女性もいる
出会いカフェって何だ(下)

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   出会いカフェに実際に行ってみると、「ギャル」風は少なく、客のほとんどは、「フツー」に見える女性だった。来店の理由の多くは「暇つぶし」プラス「お小遣い稼ぎ」というのだが、それだけではないような雰囲気も漂ったりして・・・。

   「単なるお小遣い稼ぎ」から「売春」まがいまで、さまざまな交渉が店という「場」で女性と話し始めたときから始まる。

5000円くらいの「交通費」が目当て?

「出会いカフェ」が軒を連ねる新宿・歌舞伎町
「出会いカフェ」が軒を連ねる新宿・歌舞伎町

   女性の年齢や職業、希望のデートコースチェック欄(カラオケ、お酒、喫茶店、その他)などが書かれたプロフィール用紙が女性入室の度に、席の番号に応じて分るよう男性席の壁のフォルダーにはさみこまれる。男性客は、新しい女性が入ってくるたびに目を凝らして吟味している様子だ。金髪で肌の色が黒い「ギャル」風の女性は予想以上に少なく、黒髪でカーディガンを羽織ったいかにも「お嬢様」風の女の子も入ってくる。

   「交通費としていくらあげられる?」などの欄がある「トーク申込書」を記入して店員に渡し、女性の番号を告げる。別室に移動して2人で話す。すぐに「お寿司でも」ということになり、外出する。店を出たところで、申込書に書いた交通費10,000円を店からもらった封筒に入れて女性に渡す。店員によれば「交通費」は5,000円以上にすると、「外出」の可能性が高くなるようだ。

   記者が「出会った」女性は自称26歳のまじめそうな女の子だ。モノトーンの服装で地味な印象。化粧も薄く、いかにもおとなしそうな人だ。都内のIT系企業で働いているが、福祉関係への転職を目指し平日の夜は専門学校へ通っているという。

   「カフェへは土日にたまに1人で行く」。女性が「出会いカフェ」に入るのは無料。しかも、飲み物から菓子やマンガを無料で楽しめ、「暇つぶし」に良いそうだ。エッチ目的の男性客が多いのでは、と聞くと「そういう人は最初のトークですぐ分かる。ひいちゃう」。

   フリートークで気が合えば食事をおごってもらい、交通費「5,000円くらい」を客からもらう。危険を感じたことは「特にない」。女性側にも援助交際目当ての人がいるのでは、という質問には「そんな感じの子はいるけど話さないから分からない」とのことだった。

   盛り上がればエッチもありなのか。これは、さすがに「ええ、どうでしょう」とかわされた。カフェを出て約2時間半、女性は「この辺で」と切り上げた。結局、女性の食事代約4,000円を含め計19,000円を支払った。

   今度は、新宿歌舞伎町の雑居ビルに入った別の出会いカフェに入る。入会金と入室料(一時間)は8000円ほど。こちらでは、個室に男性が入り、女性が次々とそこを訪れるというシステムになっている。3畳ほどの部屋にはパソコンが置いてあるほかは、自分と訪問する女性が座るソファが置いてあるだけだ。

   こちらの「出会いカフェ」では、男性が書いた「好みのタイプ」などを参考に、女性は各部屋に割り振られる。外出が成立すれば、「お小遣い」と称して金がもらえるという仕組みだ。話す時間に制限は無く、女性との話が済めば、次の女性が部屋を訪れてくる。

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