「ここ1,2年の新しい店だね」
「無料のマンガ喫茶」みたいなもの、というのは本当なのだろうか。「出会いカフェ」を探しに、新宿・歌舞伎町へ出かけてみた。ある土曜日の夕方。無料風俗案内店に入って、「出会いカフェって何」と質問すると、案内店の男性は「ここ1,2年で出てきた新しい店だね」。
男性客が気に入った女性客に店員を通じてフリートークを申し込むと、女性は基本的に100%応じるシステム。ここが従来からある「お見合いパブ」との違いだ、と説明を受けた。パブでは拒否される場合も多いそうだ。フリートークで店外デートを交渉する。成立するかどうかは「お客さんのトーク力次第」だそうだ。
で、近くの出会いカフェを紹介してもらう。するとカフェから「お迎え」が来た。
夕方5時ごろ。新宿歌舞伎町の無料案内所で紹介され、店から迎えに来た店員と、ビルの地下にある「出会いカフェ」に入る。店の入り口には「5000円」と書かれたピンクの看板が立っているだけだが、なかには「人間水族館」のような光景が広がっている。というのも、男性と女性の席の列は向き合っているが、間はマジックミラーでしきられており、男性側からだけ女性を見ることができる、というつくりになっているのだ。男性側は5席前後、女性側は10席前後。なかは薄暗く、男性はタバコを吸うなどしながら女性たちを眺める。女性席の上の壁には、1から番号がふってある。女性客は最初1人、でほどなく5人に増えた。
(下)に続く