「どこで手に入れたかなんて聞かない。知るとこちらまで危ない」
さらに金属窃盗が横行するのは、普通の鉄くずと盗品とは見分けが付けにくいことがある。また、盗品を売るための裏のルートがあることが、これを支えている。朝日新聞の07年4月1日付けには、金属くず業者へのインタビューが掲載されていて、
「『鉄ポールや側溝のふたなど、盗品らしきものが自分の所に持ち込まれたことはある』と認める。ただ、『どこで手に入れたかなんて聞かない。知るとこちらまで危ない。重さに応じて現金を渡すだけだ』。さらに別の業者は『やばいものは、直接港に持って行けば、ブローカーがそのまま引き取ってくれる』と明かした」
と書いている。 先の大阪府警はJ-CASTニュースの取材に対し、
「金属材窃盗事件を防ぐための対策を強化している」とし、些細な不審者情報でも通報してくれるように市民に呼びかけている。