受刑者にプログラミング言語の教育をする
この計画を立ち上げたのは、刑務所まわりの業務に特化したベンチャー企業「プリズニーズ」で、07年5月1日に発表された。同社からSE(システムエンジニア)を2人送り込み、選抜された受刑者60人に対して4ヶ月にわたってプログラミング言語「ルビー(Ruby)」に関する教育を行う。
今回は、出所後の就職率が特に低い女性受刑者のみが教育の対象だが、今後は男性受刑者への教育も予定しているという。教育終了後は、9月から10月をめどに実際のウェブサイトの開発に着手したい考えで、同社営業担当の飛田健さんは
「単なるECサイトではなく、ゲーム形式で楽しみながら、ポイントが貯まっていくような仕組みのサイトなどを考えています。これは自社で運営するサイトとして開発を進めますが、他社のサイト構築を請け負うことも目指しています」
と話す。
なお、刑務所内での作業なので、いくらPCを使って作業をするとはいえども、インターネットには接続できないようになっている。
プログラミング技術を身につけた受刑者が出所した際は、そのまま同社の社員として採用していきたい考えだ。