バブル就職最前線 「複数内々定」はあたりまえ

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会社は学生をつなぎ止めるのに苦労している

   毎日コミュニケーション(マイコミ)は、08卒対象「就職活動アンケート 3月の動き」調査結果を07年4月11日に発表した。07年3月までの内々定ゲットは前年比1.8ポイント増の24.6%だったが、内々定先に満足し就活を終了する人は全体の31.8%だけだった。不満足なので続行する人は55.4%と半数以上もいる。文系男子に限っては66.1%が続行すると答えている。

   マイコミ広報はJ-CASTニュースの取材に応じ、まず、企業が内々定を出す時期を早めていることについて、

「新卒の採用を増やす企業が多くなったためです。理工系の研究職でも院卒に限っていたものが、学部卒でもOKになったりしています。つまり企業間の争奪戦で、いい学生を早期に囲い込みたいという思いの現われです」

と説明した。

   しかし、こんなに早く内定を出しても、先の調査にあるように、学生は他の企業に「浮気」しようとしている。マイコミ広報は、学生に内定が早期に出ることによって、こんなことも起きているのだという。

「複数の内定をもらってから企業研究を始める学生もいます。もっと有名企業に行けるのではないかとか、もっと自分にあった会社があるのではないか、と考えるようです」

   企業側はそんなわけで、内定を出した以降、学生をつなぎ止めておくためのフォローに苦労しているのだという。華やかだった80年代のバブル期を思い出させる。

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