第三者機関の設置を提言?
さらにこれに続いて楽天は、
「貴社放送事業の公共性担保のために、貴社が放送法に基づき設置しておられる番組審議会に加えて、何らかの独立的な第三者機関の設置も含めた方策について今後、貴社株主として様々な提言をさせていただきたいと考えております」
としている。「コンプライアンス体制が十分でないため、第三者機関の設置を提言する」と述べているようにも見える。
これについて、不二家が社外に設置した信頼回復会議の議長を務めた桐蔭横浜大学コンプライアンス研究センター長の郷原信郎教授は、J-CASTニュースに対し次のように語る。
「コンプライアンスの提案をするという内容は非常に重要な動きだ。不二家問題に関するTBSのコンプライアンス体制には非常に問題があり、今回の楽天の提案はそうしたTBSの姿勢に対し、『きちっとしなさい』という趣旨なのだと思う。もうTBSが内部から変わりようが無いから、外部から変えるしかないということではないだろうか。TBSとしては一番痛いところを突かれたかたちだ。不二家がリングから降り、楽天が新たにリングに上がったものとして、注目している」
一方、楽天広報部は次のように述べている。
「TBSのコンプライアンスに問題がある無しについても検討し、株主として提言していきたいと考えている」