制服のスカート丈の長さ、1ミリ単位で調整
07年5月1日に創立100周年を迎える北海道の公立札幌東高校「記念事業協賛会」の場合は、100周年の記念品として、インパクトの強いものを、というわけで、「女子高生リカちゃん」が浮上した。
卒業生や生徒の父母がメンバーとなる協賛会が、直接タカラトミーに連絡し、実際の制服を持ち込み、何度も打ち合わせて「女子高生リカちゃん」が完成した。
協賛会メンバーはこう明かす。
「生地の質感から色合い、ネクタイの結び方に至るまで、本当に良くできていますよ。特に大変だったのはスカートの丈の長さでしょうね」
スカートの丈が長すぎるとクラシカルな印象に、短すぎると校則違反になってしまう。結局は、「見る人がカワイイと思うような長さ」として、ひざ上になった。「やや校則違反」なんだそうだ。1ミリ単位で調整し、完成まで何度も作り直した。
07年4月19日現在、5,000個限定販売のうち半数以上の予約があるという。卒業生や現役の生徒その保護者を対象に、送料と100周年協賛金含め2,500円(税込)。
「女子高生リカちゃん」の注文先についてタカラトミー特注開発部は、
「伝統校からの注文が多いですね。例えば、親子とも同じ学校を卒業している方や、卒業生でなくても子どもの母校に愛校心があるとか、そういった方々が中心となって依頼されるようです。だからこそ制服に愛着のある人も多いのではないでしょうか」
と話している。
ちなみに、タカラトミーは99年に、一般向け販売の「女子高生リカちゃんストラップ」として「ガングロリカちゃん」を販売した。ミニスカートにスーパールーズソックス、顔はもちろん黒々とした「ガングロメイク」だ。