銃乱射犯行声明ビデオ ユーチューブで爆発的視聴

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   32人が犠牲となった米バージニア工科大の銃乱射事件で、容疑者の韓国人学生がテレビ局に送りつけたビデオや写真がテレビで放送されたことに批判が高まっている。米国内のテレビ局はビデオの放映を自粛する動きを見せているが、その一方で、この動画は次々に動画投稿サイト・ユーチューブにアップされ、閲覧数は爆発的に増加している。

ビデオ放映したNBCへ批判高まり、自粛へ

ユーチューブでの閲覧数が急増しているチョ容疑者の「犯行声明」
ユーチューブでの閲覧数が急増しているチョ容疑者の「犯行声明」

   米NBCテレビは2007年4月18日、銃乱射事件で犯行後に自殺した韓国人大学生チョ・スンヒ容疑者からビデオ映像と写真などの「犯行声明」が小包で郵送されてきたことを公表し、そのビデオと写真の一部を放映した。

「その時がやってきたから、俺はやった。やらなければならなかった」
「お前らは俺に血を流させることを選んだ。俺を追い詰め、たった一つの選択肢を与えた。この選択はお前らが決めたんだ。お前らの手は、いつまで経っても洗い流せない血で染まる」
「残酷なお前らにとっては、俺はただのゴミくずかもしれない。俺の頭の中に癌をうめ込み、心を破壊し、魂を汚し、両親を踏みにじり、哀れな男の一生を消し去った(中略)俺は何世代もの弱くて無防備な人たちを奮い立たせるために、イエス・キリストのように死んでいく」

   そこには、時折メモらしきものに目を向けながら、カメラに向かって怒りのこもった様子で「犯行声明」をするチョ容疑者の姿がある。

   小包の消印や「やった(did)」といった過去形の発言から、学生寮と教室の2つの銃撃の合間にNBCニューヨーク本社に送付されていたと見られるが、そのあまりに衝撃的な映像は米国内で波紋を呼んでおり、ビデオを放映したNBCへの批判の声も高まっている。

   NBCに19日朝に出演する予定だった銃撃事件の遺族は、ビデオの放映を受け、急きょ出演をキャンセル。さらには、他の遺族や警察幹部などがNBCの放映を批判するコメントが相次いで報じられ、NBCもビデオの放映を報道時間全体の10%以下に制限すると発表せざるを得なくなった。

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