ミクシィ日記で反社会的行動を告白して、重大な結果を招くケースが相次ぐなか、懲りずに飲酒運転と無免許運転を告白した男性がいた。本人は「書き込みは冗談だった」と釈明したが、勤務先からは「不謹慎な書き込みは容認できない」と、解雇されてしまった。
ミクシィで実名を公表していた福岡県
「違反を地元の警察官に見逃してもらった」と告白
ちょっとした書き込みが、重大な結果を招いてしまった
「今日、駐在さんに飲酒運転とノーヘルと無免許運転で捕まった ( ̄□ ̄;)!! でも見逃してくれた!田舎万歳
マジびっくりした、家の前で捕まったし。16からバイク乗ってて初めて捕まった。良くないね(^_^A
しかも遊びにおいでってさ今度、駐在の家に遊びに(仕返し)いきます」
飲酒運転・ヘルメット未着用・無免許運転の3つの違反をしておきながら、地元の警察官に見逃してもらった、と告白したのだ。
この男性、実際に飲酒運転などの違反をしたのだろうか。経緯を福岡県警に聞いてみたが、県警本部の広報課は「逮捕されれば、原則実名公表するが、今回は逮捕されてないので、発表事案ではない」、男性が住んでいる地域を管轄する前原署は「発表事案ではないのでコメントできない」との答えが返ってくるのみだった。ほんとうに違反はなかったのか、はっきりしない。
だが、事態はここで終息することはなかった。男性の日記は、ミクシィユーザーであれば誰でも見られる設定になっていたため、コメント欄などで、この男性の反社会的行為を非難する声が相次いでいた。あろうことかこの男性は、4月14日の19時59分には、
「あのね、通報するってよく書いて有るけど。 飲酒運転と無免許運転は現行犯じゃないと捕まえれないよ。 後、反省するぐらいなら最初からしません。 でしょ馬鹿アキバ系の皆さん」
と、完全に開き直った発言をしたのだ。
不謹慎な書き込みは許されない、と処分
これが災いしたのか、4月14日から15日にかけて、男性が住む前原市の隣町の
これを受けて二丈町はメールの内容を勤務先と前原市に連絡。前原市はさらに前原署に連絡し、事態は拡大することになった。西日本新聞によると、男性は前原署の事情聴取を受け、「冗談のつもりだった」と日記を書いたことを認めたため、厳重注意を受けたという。
男性の勤務先である「福岡広域森林組合」では、4月16日に連絡を受け、17日に懲戒委員会を開催、男性を諭旨解雇することを決めた。同組合の中村晴男組合長は、J-CASTニュースに対して、処分の経緯をこう話す。
「西日本新聞には『辞職』とありますが、『解雇』です。『懲戒解雇』よりは軽い処分で、いわば『諭旨解雇』です。もちろん、退職金は出ません。警察も『(日記は)虚偽の書き込み』と言っているので、飲酒運転はなかったと思っていますが、『不謹慎な書き込みは許されない』とのことで、今回の処分になりました」
男性は4月に採用されたばかりで、わずか半月の勤務だった。たった数行の日記が、重大な結果を招いてしまった形だ。なお、この男性は、すでにミクシィを退会している。