みのもんた氏から謝罪の言葉は出ず
4月18日の「朝ズバッ!」での「謝罪放送」では3点の『誤解を招きかねない』表現があったと述べ、「この3点についておわびします」と謝罪。3点とは、
(1)「出荷されたチョコレートが工場にもどる」というのは、証言者の伝聞だった
(2)証言者の不二家勤務は10年以上前だったが、最近のことと誤解されかねかった
(3)「チョコレートと牛乳を混ぜ合わせた」という表現があったが、牛乳と断定した点は正確性を欠いた
というものだった。さらに、柴田秀一アナウンサーが「いきすぎた表現、コメントがあった点についてもお詫びします」と謝罪。しかし、「TBSでは証言者に法律家が面談するなどの調査をしたやらせや捏造に類する疑いはないとの報告を受けている」として、「捏造」を否定した。結局、「チョコレートの再使用」の真偽については触れられず、みのもんた氏からも謝罪の言葉はなかった。
不二家関係者も「(放送内容が)あまりに不自然。おべんちゃらでお茶をにごすつもりなのだろうか」と、TBSへの不信感をあらわにする。
不二家・信頼回復対策会議の議長を務めた桐蔭横浜大学コンプライアンス研究センター長の郷原信郎教授は今回の「謝罪放送」について、
「重要な事件があった日の放送で、あれだけの時間を割いてこの問題について放送したということは、TBSが深刻にこの問題を受け止めているということだと思う。また、よっぽど訴訟を起こされたくないという気持ちの現われのような気もする。ただ、事実について、どの部分が誤っていたのか明確にしておらず、中身のないものだった。訂正放送ではなく、『訂正謝罪的』放送でしかなかった」
と述べた。
この放送は一体なんだったのか。J-CASTニュースがTBS広報部に問い合わせたところ、「これ前にも言いましたけど、そちらにはお答えしないということになっておりますので」と、またしても取材を拒否された。
不二家は07年4月18日中に何らかのコメントを発表するとしている。