テロ糾弾のコメント出さなかった 安倍首相の超鈍感

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18日朝になって初めて犯行非難コメント

   これに対して、J-CASTニュース「テレビウォッチ」でも既報のとおり、

「これは普通の事件のコメント。市長選の真っ只中で、市長が銃撃されたのです。納得できない」

といった疑問の声も上がっている。
   首相官邸の報道室では、首相の17日夜の発言について

「記者団の問いかけに対して答えたとされるものが、私たちのところに逆流してきているという形なので、この発言が正確なのかどうか、こちらではわからないんです」

としている。
   安倍首相は、小泉純一郎首相(当時)の靖国神社参拝を批判した加藤紘一元自民党幹事長の実家が、06年8月15日夕方に右翼団体幹部に放火された事件をめぐっても、8月28日まで犯行を非難するコメントを出さなかった「前科」がある。安倍主張の当時の肩書きは「内閣官房長官」。内閣のスポークスマンとして真っ先にコメントすべき立場にあり、小泉首相のコメントが出るのが遅かったことと合わせて「言論への暴力に対する感度が鈍いではないか」という批判が相次いでいた。今回も、この「鈍感力」が問題なのだ。

   なお、安倍首相は伊藤市長の死亡が確認された18日朝になって初めて

「選挙期間中、選挙運動中の凶行は民主主義に対する挑戦であり、断じて許すわけにはいかない」

と、犯行を非難する言葉をようやく口にしている。どうして17日にコメントできなかったのか。官房長官がコメントを出しているからいい、と考えたのかもしれないが。

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