「ミクシィ読み逃げ」是非巡り どうでもいい大真面目議論

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「いつも良い人を演じなければ」の強迫観念が影響

   「読み逃げ」問題を格好の「ネタ」としてパロディ化する動きも見られた。
   ニュースサイト「Impress Watch」は07年4月1日(エイプリルフール)付けで、「『読み逃げ』ついに傷害事件に発展」という記事を掲載した。コメントがなかなか付かず「読み逃げ」状態にしびれを切らしたユーザーが激高し、マイミクに暴行したという内容だ。
   また、動画に字幕をつけて楽しむ「字幕.in」では、洋画のシリアスなシーンに「読み逃げしたわね」「なんでコメントつけないのよ」などの字幕をつけて笑いを誘っていた。

   どうでもいいような「ミクシィ読み逃げ」がこれほど話題になるのはなぜか?
   「ミクシィ『mixi』で何ができるのか?」という本を書いた山崎秀夫氏は、本の中で「ミクシィ疲れ」という現象を指摘し、こう説明している。

――(ミクシィ疲れというのは)一度も会ったことが無く、日記を読み合っただけの「にわか友だち」を維持するために、たくさんの日記を読み、コメントを書く義務感に陥ることをいう。「マイミクとは良い関係を保つ義務がある。マイナスの気持ちは心の中で消し去り、いつも良い人を演じなければならない」――

   「コメント」を書かなければという強迫観念に迫られ、「ネットの世界」でも気遣いやしがらみを感じるようになり、ミクシィを続けることに疲れていく。こんな気持ちに陥ってしまうと、自分は「読み逃げ」なんてどうでもいいと思っていても、「コメントしないならはじめから足あとを残すな」という主張もわかるような気になってしまうのかもしれない。

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