京都商店街のビックリ街興し オタクにモテモテの理由

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秋葉原から深夜バスでオタクの団体が買い物に来た

   キャラクター制作とマンガ本の出版を意欲的に進めた1人が同商店街振興組合理事長の池田明弘さんだ。「やおいちゃん」人気がこんな形で広がることは予想もしてなかったようだが、マンガ本の出版については明らかに狙ったものだったようだ。池田さんはJ-CASTニュースの取材に、

「ネットで話題になっていて、商店街の認知度が高まっていることは確か。(読者層である)若い人に商店街が、『やおい』『腐女子』と関連付けられても、どっちでもいい。とにかく一度世に出せ!と、反対する人を説得しました。結果的に街興しになっていますし、反対した人も出版してよかったと思っているはずです」

と話した。出版1週間後、東京・秋葉原から深夜バスを使って商店街にオタクの団体が買い物に来た。ミクシィ(mixi)などにも「やおいちゃん」を応援するコミュがあり、メンバーが誘い合って訪れる例もあるのだという。「やおいちゃん」グッズも豊富で、トレーナーからバッグ、缶バッチ、酒などもある。ネットで通販では、売り切れている商品もある。また、「キャラクターを採用して全国で売り出したい」という申し出もメーカーから来ている。

   ただし、商店街自体の売り上げが伸びたとか、来街者が目立って増えた、というところまではいっていないようで、これが悩みだ。池田さんはこう話した。

「私達のキャラクターが全国で販売され広がっていくのは嬉しい事ですが、あくまで商店街の『特産物』なんです。だから全国どこでも買えるとなったら差別化が図れなくなります。まぁ、キャラクター1つで商店街の売り上げが伸びるほど商売は甘くはないと思いますが、とにかく有名になってきていますので、これからじっくりと『やおいちゃん』を育てていこうと思っているんです」
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