浜崎あゆみさんが2007年4月7日、香港でコンサートを開催した時に、会場に来ていた香港の人気アーティスト達が「口パクではないか」とマスコミに発言した。真偽のほどはあきらかではないが、これで香港の「あゆ」ファンは激怒、発言したアーティストのCDの不買運動や、「あゆ」の所属事務所に訴訟を求めるなど大騒ぎになっているという。
「正直な感想を述べただけ」なのか
「Record China」の報道が波紋を呼んでいる
「あゆ」が登場したのは「ayumi hamasaki ASIA TOUR 2007」。会場の香港コロシアムの6,000席の会場は満席。場外にはチケットを入手できなかった1,000人近くのファンがあふれていたという人気ぶりだ。そのコンサートが終わった後、「事件」は起こった。中国ニュースを配信する「Record China」はこう報道した。
「香港公演は大盛況のうちに幕を閉じたが、公演後、浜崎の口パク疑惑が香港のマスコミを賑わせている。公演を観に来ていたイーソン・チャン(陳奕迅)、At17などの香港人アーティストが『激しいダンスなのに息があがっていない。口パクではないか』、『歌の3分の1は口パクだった』などとコメントしている。この発言が多くの香港のあゆファンの怒りを買い、イーソンのCDの不買運動を起こそうとする動きや、あゆの所属会社にイーソンを訴えるよう求める動きがあるという」
あまりの反響の大きさに、イーソンさんは謝罪を表明している、という報道もあるようだが、「Record China」はこう続けている。
「許志安(アンディ・ホイ)、容祖児(ジョイ・ヨン)、キリギリスなどの芸能人も『イーソン・チャンは特に浜崎あゆみに対して悪意があるわけではなく、率直な性格のため、正直な感想を述べただけ』とイーソンを援護する発言をしている」
エイベックス広報は「そういった事実はありません」
「あゆ」に関しては時々、「口パクではないか?」という疑問が出る。ヤフーのQ&Aサイト「知恵袋」にも、何度も質問されている。07年3月4日には、フジテレビ系音楽番組「新堂本兄弟」を見ていた質問者が「完全に口パクでした。この人は歌番組ではいつもその場で歌っていたと思うのですが珍しくないですか??」と問いかけた。6人が解答し、全員が「口パクではなかった」と書いた。質問者は回答の受け付けを締め切った後、
「これだけの方がおっしゃるんですから私の勘違いだったようですね」
とコメントしている。
ホントのところはどうなのか。エイベックス・グループ・ホールディングスの広報は、
「香港公演において口パクだったという、そういった事実はありません」
とJ-CASTニュースに答えた。また、香港のファンから「口パクだと話したアーティストを訴えてくれ」といった要望は、日本には来ていないという。