ケータイユーザーは 「暇」「つまんない」で検索する?

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   ケータイで検索するときは「暇」「つまんない」といったキーワード、「感情語」で検索する場合が多いーー。ケータイ向けポータルサイトの社長が、こんな発言をした。普通は検索するときは固有名詞をキーワードにしそうなもの。実際のところはどうなのか。

   発端となったのは、ケータイ向けポータルサイト「F★ROUTE(エフルート)」を運営する「ビットレイティングス」の佐藤崇社長の発言。2007年3月30日に配信されたIT系ニュースサイト「ITMedia(アイティメディア)」のインタビューで、このように説明している。

「検索ワードには『暇』『つまんない』など“感情語”を入れる人が多いという。『携帯ネットユーザーは、暇つぶしのために携帯ネットを使うことが多いことが原因では』と佐藤社長は分析する」

   ちなみに、PCから検索する際の検索エンジンの代表である、ヤフーの「2006検索ワードランキング」は、上から「mixi」「2ちゃんねる」「Google」「楽天」「amazon」といった具合で、固有名詞が並んでいる。この状況を見ると、「ケータイだと『感覚語が多い』」という状況は、ちょっと想像しづらい。

絶対数で多い訳ではなく、「テール」の部分で目立つ

ケータイでは「暇」「つまんない」で検索する??
ケータイでは「暇」「つまんない」で検索する??

   実際に07年3月の月間ランキングを取り寄せてみると、やっぱり「感情語」に類するものは50位以内には見つからない。上位は「赤西均」「小栗旬」といった「話題の人」が目立つ。

   ビットレイティングス社の検索エンジン担当者は、この背景をこう説明する。

「”感情語”での検索は、絶対数で多い訳ではなく、(ロングテールの)『テール』の部分で目立つ、ということです。頭の中で考えていることを、そのままケータイに入力する、というケースが多いようです。URLが目に入った直後に、(アドレスを打ち込む欄ではなく)検索窓に『http://~』と打ち込む例も多いです」

   一方、ケータイ向け検索サイトを運営する「ウェブドゥジャパン」の「2006年1月~6月ケータイ検索キーワードランキング」でも、上位は、こんな言葉が並んでいる。

   「掲示板」「デコメ(ケータイで装飾文字を使えるサービス)」「着メロ」「着うた」「ストリーミング」

   同社では「感情語」の存在について「当社ではそのような検索キーワードは少なく、名詞による検索がほとんどであると理解しております」とコメントしている。

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