「毒草」てんぷら放送した テレビ信州のお粗末

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「食べたことがあるから」を信用

   この蕎麦屋についてテレビ信州番組制作担当は、

「何度もテレビに出演している人だったし、当人が以前にフクジュソウの花を食べていたと言っていたから信用した」

と、説明している。

   毒草含め薬用植物に詳しい東北薬科大学の吉崎文彦教授(生薬学)は

「根の部分の毒性が強く、誤って食べてしまうと心臓麻痺などを起こし死に至ることもあるが、根だけでなく茎や葉、花など植物すべての部分にも毒があるので、食用にはしない」

   と、フクジュソウの危険性を指摘した。

   食べる量や健康状態、年齢などにより発症の様子は異なるので、今回のリポーターは「不幸中の幸い」ということなのだろう。

   独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構のHPでも、フクジュソウは全草に有毒物質を含んでいるし、食べた場合の症状は、まず嘔吐、下痢などの消化器障害が現れ、ついで、脈拍が不規則になったり、呼吸困難になったりすると解説している。

   この問題についてテレビ局側から事情を聞いた長野県食品・生活衛生課は、

「放送局の意図で企画を組んだのだから、局側の知識不足や確認不足は否めない」

   と言っている。

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